この作品は18歳未満閲覧禁止です
伝わらない想い
第7章 素直な気持ち
「悪い、遅くなった」
バタバタと陸が入り込んでくる。
ほら、やっぱり来た。
心の中で笑って「いらっしゃい」と言おうと陸の方を向く。
その時目の中に飛び込んできたのは陸ではなくて。
「久しぶり、純」
にこっと笑う女の人。
「...優希っ」
「悪い、どうしてもって言うから...」
「お前ら、どういうことだよ」
「ちゃんと説明するから、とりあえず飲ませて」
心のざわつきを隠して、「いらっしゃい、何にする?」と私は陸とその隣にいる人に言った。