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友達でいるしかない
第4章 心友
土曜日の朝は少し気持ちが楽だった。
今日は学校に行かなくていいから。
学ランに袖を通すことも玄関先で自分の弱さを思い知ることもしなくていいと。
いつもよりだいぶ遅く目が覚める。
時間は11時。
遮光カーテンで薄暗い部屋に明かりを入れるためにカーテンを開ける。
今日もいい天気だと外を見ると玄関先に文香が立っていた。
チャイムを鳴らすのを何度もためらいながら10分以上は立っている。
勢いよく部屋を飛び出して玄関のドアを開ける。
「びっくりしたぁ…窓からお前見えて驚いた」
彼女ははにかみながら笑う。
「うん…様子をね…急にごめんね」
精一杯笑顔を向けようとしてくれているのが痛いほどわかった。
久しぶりに聞く彼女の言葉が胸に浸透する。
「いや…来てくれてうれしいよ…誰もいないけど…よかったら上がって」
一応気を使って声をかける。
こんな所を学校の誰かに見られたら彼女にどんな噂が広まるかと思うと怖かった。
噂で傷つくのは自分だけで良いと思う。
「うん。上がらせてもらうね。」
そう言って玄関に入って靴を脱ぐ。
彼女が靴を脱ぐのを見届けて2階の自分の部屋に誘導する。
「全然変わってないね~」
部屋に入り見渡しながら懐かしそうにする。
「そうか?…でも、こうやって話すのも久しぶりだよな」
「そうだね…入学した当時はつるんでいたけど、それぞれ新しい友達とかできちゃったからね。あの頃の他の男友達とも会ってなかったの?」
「ああ。3年になって同じクラスになった奴もいたけど、なんとなくなぁ~それぞれの友達も違うから…そんなもんじゃない?」
今日は学校に行かなくていいから。
学ランに袖を通すことも玄関先で自分の弱さを思い知ることもしなくていいと。
いつもよりだいぶ遅く目が覚める。
時間は11時。
遮光カーテンで薄暗い部屋に明かりを入れるためにカーテンを開ける。
今日もいい天気だと外を見ると玄関先に文香が立っていた。
チャイムを鳴らすのを何度もためらいながら10分以上は立っている。
勢いよく部屋を飛び出して玄関のドアを開ける。
「びっくりしたぁ…窓からお前見えて驚いた」
彼女ははにかみながら笑う。
「うん…様子をね…急にごめんね」
精一杯笑顔を向けようとしてくれているのが痛いほどわかった。
久しぶりに聞く彼女の言葉が胸に浸透する。
「いや…来てくれてうれしいよ…誰もいないけど…よかったら上がって」
一応気を使って声をかける。
こんな所を学校の誰かに見られたら彼女にどんな噂が広まるかと思うと怖かった。
噂で傷つくのは自分だけで良いと思う。
「うん。上がらせてもらうね。」
そう言って玄関に入って靴を脱ぐ。
彼女が靴を脱ぐのを見届けて2階の自分の部屋に誘導する。
「全然変わってないね~」
部屋に入り見渡しながら懐かしそうにする。
「そうか?…でも、こうやって話すのも久しぶりだよな」
「そうだね…入学した当時はつるんでいたけど、それぞれ新しい友達とかできちゃったからね。あの頃の他の男友達とも会ってなかったの?」
「ああ。3年になって同じクラスになった奴もいたけど、なんとなくなぁ~それぞれの友達も違うから…そんなもんじゃない?」