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友達でいるしかない
第7章 時の流れ
「あれ~…則孝?間に合ったんだぁ~~」

文香が襖の間から顔を出す。
久しぶりの笑顔に俺は緊張する。

「文香ぁ~花は??」

一馬がここにはいないもう一人の幼馴染の名前を口にする。

「う~ん…かなり重症かも…タクシー呼んでもらったから連れて帰るね」

「えっ…文香もう帰るの?」

驚いて声をかける。

「せっかく会えたのにごめんね~…一馬が飲ませ過ぎちゃって。花が完全に酔いつぶれちゃったの。だから先に帰るね。本当にごめん」

2年ぶりにあったのにあっさりしている文香に驚いた。
自分のバックと花のバックを取って店を出て行った。。
俺は急いで後を追ってタクシーに乗り込む文香を捕まえる。
せっかく会えたのにこのまま別れるなんてありえない。

「明日…何か予定ある??」

緊張しながら聞いてみる。
声が上擦っているのが自分でも分かった。

「明日?夕方から予定あるから、昼には向こうに帰ろうと思ってたんだけど…」

「そう…なんだ…」

「うん。明日何かあるの??」

「えっ…っと…」

次の言葉を捜しているとタクシーの中から花が文香を呼ぶ。

「文香ぁ~~早く帰ろう~…早くぅ~」

「あ!花ごめんごめん。じゃ!則孝またねっ」

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