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友達でいるしかない
第7章 時の流れ
文香が頼んだ物が次々と出される。。
だし巻き卵に肉じゃが、コロッケにキンメダイの塩焼き。
どれも美味しく、お酒が進んだ。
強くない俺でも料理と文香の笑顔でいつも以上に飲んでしまう。
酔っているとまだ自分で分かるから大丈夫なはず。
これ以上飲むと完全につぶれるとお酒の量をセーブし始める。
そんな俺に気が付かず日本酒をチビチビと飲み始めた文香。
「本当にお前強いなぁ…」
トローンとした目で文香を見つめる。
文香の口の横についているマヨネーズを指で取って舐めてみる。
初めはびっくりしていた文香も酔っている俺の行動に動揺しない。
おしぼりで口の周りを拭きなおしてまた日本酒を飲み始める。
俺はそんな文香をずっと見てるだけ。
お酒を勧められるが、やんわりと断りながら文香のお猪口に日本酒を注ぎ続ける。
少しは酔っているのか口数がどんどん増えて色々な話をしてくれる。
友達のことや会社の事。
毎日が楽しいのだと笑って話す。
その内容からして彼氏はいないのだと安心した。
俺は文香の口から彼氏ができたと聞かされた時、どんな気持ちになるのだろうかと想像してみたけど想像がつかない。
今、付き合う人ができたら必ず結婚を視野に入れるはず。
文香が結婚したら俺はどするんだろうか…
俺もそのうち文香じゃない誰かと結婚するんだろうか…
「結婚するのかな…」
知らず知らずのうちに思いが言葉に乗る。
「則孝。結婚するの?」
文香が驚いて聞いてくる。
「う~ん…そのうちするのかなぁ…」
「な~んだ。そのうちの話?」
「そう。そのうちの話…文香はしないの…?結婚」
「え~…私??まだ相手もいないのに結婚だなんて。まずは相手からだよ~誰かつきあってくれないかなぁ~…ねぇ…則孝」
遠いところで文香の声が聞こえる。
「誰か私を好きになってくれないかな…」
俺が好きだよ…文香…
「ねぇ…則孝…則孝…」
段々と文香の声が遠くなる。
ーーー文香、俺ここにいるよ。
なんで遠くに行くんだよ?
お前の声聞こえないよ…
聞こえない…
だし巻き卵に肉じゃが、コロッケにキンメダイの塩焼き。
どれも美味しく、お酒が進んだ。
強くない俺でも料理と文香の笑顔でいつも以上に飲んでしまう。
酔っているとまだ自分で分かるから大丈夫なはず。
これ以上飲むと完全につぶれるとお酒の量をセーブし始める。
そんな俺に気が付かず日本酒をチビチビと飲み始めた文香。
「本当にお前強いなぁ…」
トローンとした目で文香を見つめる。
文香の口の横についているマヨネーズを指で取って舐めてみる。
初めはびっくりしていた文香も酔っている俺の行動に動揺しない。
おしぼりで口の周りを拭きなおしてまた日本酒を飲み始める。
俺はそんな文香をずっと見てるだけ。
お酒を勧められるが、やんわりと断りながら文香のお猪口に日本酒を注ぎ続ける。
少しは酔っているのか口数がどんどん増えて色々な話をしてくれる。
友達のことや会社の事。
毎日が楽しいのだと笑って話す。
その内容からして彼氏はいないのだと安心した。
俺は文香の口から彼氏ができたと聞かされた時、どんな気持ちになるのだろうかと想像してみたけど想像がつかない。
今、付き合う人ができたら必ず結婚を視野に入れるはず。
文香が結婚したら俺はどするんだろうか…
俺もそのうち文香じゃない誰かと結婚するんだろうか…
「結婚するのかな…」
知らず知らずのうちに思いが言葉に乗る。
「則孝。結婚するの?」
文香が驚いて聞いてくる。
「う~ん…そのうちするのかなぁ…」
「な~んだ。そのうちの話?」
「そう。そのうちの話…文香はしないの…?結婚」
「え~…私??まだ相手もいないのに結婚だなんて。まずは相手からだよ~誰かつきあってくれないかなぁ~…ねぇ…則孝」
遠いところで文香の声が聞こえる。
「誰か私を好きになってくれないかな…」
俺が好きだよ…文香…
「ねぇ…則孝…則孝…」
段々と文香の声が遠くなる。
ーーー文香、俺ここにいるよ。
なんで遠くに行くんだよ?
お前の声聞こえないよ…
聞こえない…