• テキストサイズ
恋いろ神代記~神語の細~(おしらせあり)
第3章 誓約
日嗣は今の自分にできるだけの優しい声音で子狐達を呼ぶと、手のひらに抱いてそっと卓の上に座らせる。すると子狐はきょろきょろと双方を窺い、二匹体を寄せ合うと、照れ臭そうに女神にお辞儀をした。
 そしてそれを見た女神は、先程の神依のように顔をほころばせて喜びをあらわにする。
『まあ──なんて愛らしい。畏れ多くも、天孫たる貴方様とそのご寵愛深き姫様の御子なれば、この棚田は未来永劫、淡島で一番の黄金の輝きを宿しましょう』
「そうだな……まだ幼いが、お前達は私と神依の子であり、また神でもある。私達の元で暮らしもっと成長してから祭られるのも、今ここでこの場に残り先達から教えを受け、時をかけ実りの神として成っていくのもお前達の自由だ。
毎日は無理だが、私は童と共に参るであろうし、神依とはまたこうして人目を忍んで会えるだろう。どちらも、寂しいことはない」
「日嗣様……!」
まるで自分を宥めるかのような言い方に、神依は──嫌だ、とふるふると首を横に振る。
 この子達とは絶対に一緒に家に帰って、ずっと一緒に暮らすのだ。そして朝になったら、一番に禊や童を驚かせたい。
/183ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ