• テキストサイズ
恋いろ神代記~神語の細~(おしらせあり)
第4章 傘爺
「お姉さんね、お母さんも亡くなったお祖父ちゃんもお巡りさんだったんだけど……お祖父ちゃんから、一度だけ聞いたことあるの」
「お姉さんの、おじいちゃん?」
「うん。お姉さんがみんなくらいの年に、幽霊屋敷って学校で噂になってね。それをお家で話したら、お姉さんお祖父ちゃんにすっごい怒られちゃった。嘘の噂はたくさんの人を不幸にするし、大事なものを見失って、最後は自分も苦しくなるから、って。
その時は、なんでそんなに怒るんだろうって思ったんだけど……とにかく、ご主人がずっとこのお家を手放さなくて、でもそのご主人もご病気で亡くなられて。後を管理する人もだんだんいなくなっちゃって、そのままになってるんだって」
「そんなに昔?」
「そうねぇ。通われてた病院も、お母さんがお巡りさんになった年に移転して、今は立体駐車場になってるらしいし……いろいろ、変わっちゃうくらいにはね。もう崩壊しかけてて危ないから、こうして人が入れないようにロープや柵が張られてるのよ。だからむやみに近付いたり、勝手に入ったらダメ。怪我したら大変だからね」
「はい」
少女が頷くのと同時に、時報の音楽が鳴り始める。子供に帰宅を促す、夕方の音。
/183ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ