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サイドストーリー7
第4章 嘘つきは恋の始まり
その時、トントンと経管の部屋のドアを叩く音がして。
小さなガラス窓からチコちゃんが顔をのぞかせた。
経管の部屋は決まった社員証でしか解錠されないようになっている。
チコちゃんの社員証ではこの部屋は開かない。
急いでドアへ向かった。
「どうしたの?」
「そろそろお仕事一段落かな?と思って」
「なんで、仕事だって分かった?」
「野口さん、お酒を乾杯の一口しか飲まなかったから。
このあと会社に戻るんだって思ったの」
「・・・・用事があるって言うのは?」
「嘘ついちゃった」
へへっと、小さく舌を出した。
「嘘は・・・つかないでって言っただろ」
本当はそんなこと思ってないのに。
なんだか嬉しすぎて、そんな事を口走った。
「ごめんね。でも私が用事があるって言わないと
野口さん、私に会社に戻るって言いづらかったでしょ」
何でも、お見通しか・・・
「温かい缶コーヒー買ってきたけど。ぬるくなっちゃった」
それは、ぬるくなったという程度じゃなくて
小さなガラス窓からチコちゃんが顔をのぞかせた。
経管の部屋は決まった社員証でしか解錠されないようになっている。
チコちゃんの社員証ではこの部屋は開かない。
急いでドアへ向かった。
「どうしたの?」
「そろそろお仕事一段落かな?と思って」
「なんで、仕事だって分かった?」
「野口さん、お酒を乾杯の一口しか飲まなかったから。
このあと会社に戻るんだって思ったの」
「・・・・用事があるって言うのは?」
「嘘ついちゃった」
へへっと、小さく舌を出した。
「嘘は・・・つかないでって言っただろ」
本当はそんなこと思ってないのに。
なんだか嬉しすぎて、そんな事を口走った。
「ごめんね。でも私が用事があるって言わないと
野口さん、私に会社に戻るって言いづらかったでしょ」
何でも、お見通しか・・・
「温かい缶コーヒー買ってきたけど。ぬるくなっちゃった」
それは、ぬるくなったという程度じゃなくて