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美術教師の羞恥奴隷
第2章 面談 ■早耶香編①■
 これを聞き、早耶香の心が「受諾」のほうへと傾いてきた。

 この説明を聞く限り、裸になるのは短時間だけで済みそうだからだ。

 ただ、説明の最中ずっと早耶香の脳裏にこびりついて離れなかった別の懸念があった。

 むしろ、「最大の懸念」と言っても過言ではないほどのものが。

 早耶香は包み隠さずに質問した。

「あの……。うちのクラスの皆藤君も確か美術部でしたよね?」



 皆藤俊哉(かいどう・としや)は、早耶香の幼なじみだ。

 幼稚園時代からの親友であり、小中学校だけでなく高校までも同じ学校に通ってきた。

 高校入学後に至っては、二人ともずっとH組所属で、同じクラスだ。

 この高校では、G組とH組が「特別進学コース」と位置づけられているため、同コースに所属している以上、同じクラスになる確率は50%なので、「すごい偶然」というわけではない。

 ましてや、2年生以降は「G組は理系、H組は文系」という区分になっており、「文系」を選択した早耶香と俊哉が同じクラスになるのは必然だったといえよう。




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