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美術教師の羞恥奴隷
第21章 拭かれて ■亜美子編①■
 すると数十秒後、藪下が洗面器を亜美子から少し遠ざけて、その後ようやく立ち上がって言った。

「おっと、デッサンに戻らなければ! その前に……」

 藪下はティッシュを数枚手にしてから言葉を継いだ。

「私が拭くから、じっとしておくように。恥ずかしくてたまらないなら、自分で拭いてもいいが、ちゃんと『恥ずかしくてたまりません。自分で拭かせてください』と言うんだぞ」

「全然恥ずかしくなんか……!」

 即答する亜美子。

 ここまでの屈辱を味わい、身体の火照りを感じさせられながらも、亜美子はなおも「恥ずかしがっていると思われたくないし、実際自分はそれほど恥ずかしがっているわけでもない」と考えていた。

 ただ、答えてしまってから、亜美子は「しまった」と思い、後悔に襲われる。




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