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美術教師の羞恥奴隷
第35章 面談 ■藍里編①■
 しかし、藪下は涼しい表情で、畳み掛けるように言う。

「もちろん、春日井のそのリアクションは理解できるが、あくまでも芸術のためのことなので、こちらとしては決してやましい思いはないからな。それに、ポーズをとってもらう場所は私の部屋でだけだ。なので、室内にはモデルさんの他には、私以外誰もいない。どうだろう? やってもらえないか?」

 依然として、藍里の脳裏には姉たちの言葉が渦巻いている。

 そして、「ヌードモデル」だと知った途端、その上さらに光範の顔が、藍里の頭の中に浮かんできた。

 報酬に心惹かれながらも、恋人である光範以外の男性の前で裸になりたくない藍里はすぐさま答える。

「私にはその……思いを寄せている方がいますし……大変残念なのですが……」

「そこを何とか、お願いできないだろうか? 私には他にアテがないので、春日井に断られてしまうともう、今回の展覧会への出品は諦めざるを得なくなるんだ。報酬はもう少し上乗せしてもいいし、休憩時間も多めにとることを約束する!」




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