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美術教師の羞恥奴隷
第39章 藪下と…… ■藍里編①■
「あと、今日の事は私たちだけの秘密だから、全く心配する必要はない」

 そう言いつつ、そっとシンボルを抜いていく薮下。

 シンボルから解放された花裂は、とろりと白い涙を一筋流していた。



 すぐさま、花裂をティッシュで拭いながら藪下が言葉を続ける。

「私も少し冷静さを欠いていたな。申し訳なかった」

「あ、いえ、その……。ホントに誰にも……」

 少し落ち着いてきたことで、光範に対する申し訳なさと大きな罪悪感で心をいっぱいになる藍里。

 藍里としては「起きてしまったことはもうどうしようもない。後は、今回の件を内緒にしてもらって、もう二度とこのようなことがないようにお願いしなくては」という思いが強くなっていた。

 余裕の感じられる笑みを浮かべて、藪下が言葉を返す。

「ああ、もちろん。今日は申し訳なかった。それでは服を着てくれ」

 心の中で「大変なことになっちゃった。妊娠してないか心配だけど、今日は安全日だし、大丈夫なことを祈らないと。でも、これで完全に、藪下先生とのこの話は終わりにできるみたいだから、その点だけはよかったかも」と思いながら、服を着始める藍里。

 藪下はいかにも、「大金を支払う価値のあるセックスだった。俺としては十二分に満足だ」とでも言いたげな表情で、ニヤニヤしながら藍里を見ていた。



              【藍里編① 了】




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