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美術教師の羞恥奴隷
第47章 水島登場 ■未桜編②■
 水島が退室し、ドアが閉まると藪下が言う。

「前座に体力を使わせて済まなかったな。これからデッサン本番が控えているが、大丈夫か?」

「あ、はい……。何とか……」

 藪下に対して好意を抱いていることが災いし、反射的に答えてしまう未桜。

 その実、もうかなり疲れている上に、それ以上は恥ずかしい行為をしたくない気持ちも大きかったのだが。

 藪下は嬉しそうに言った。

「そうか。よろしく頼むぞ。まだ9時半にもなっていないのか。今から約15分間ほど、休憩としよう。ローブを羽織って楽にしておいてくれ」

 藪下の言葉を「気遣い」だと受け取った未桜は、こころもち明るく「はい」と答える。

 それから藪下は、椅子をセッティングしたり、バッグからファイルを取り出したり、色々な準備に勤しんだ。


                 【未桜編② 了】




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