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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第3章 混・乱・事変
――しーね!しーね!
不意に、過去浴びせられた言葉が耳の中で甦る。思わず耳を塞ぐが、今日のライヴで一部の客達が叫んでいた意地悪い言葉や、こちらを見る沢山の人々の目を思い出してしまい、目眩を覚えてその場にしゃがみこんだ。
不快な耳鳴りと共に頭痛も襲ってくる。
目の奥がズキズキと痛み、頭を抱えたままで動けなくなってしまった。
あれは過ぎた出来事なんだ、もう、あの同級生達はここに居ないのだと自分に言い聞かせるが、身体の奥から涌き出る嫌悪感と震えは止まらない。
(違う……私はもう……あの頃の私じゃない……私はオリオンのリーダーの……元気で強いみかしのなんだから――)
――アバズレみかしの……
――みかしのって性格悪いよな……
――いっつも上から物言うしさ~テメエ一人でオリオンやってるんじゃね――って……
――みかしの、男とやりまくりってホントかよ?……
――あーなんか好きそうなツラしてんもんな……
――あんなのがリーダーなんてオリオンの格が下がるよな……
――やっぱり『ミカシネ』じゃん……
ミカシネ……シネ……シネ……しねしねしねしね――――――
「……っ」
吐き気が込み上げ、咳き込んだ時、背中が暖かくなった。

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