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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第3章 混・乱・事変



「も……もう……っこんなの信じられない――」



 しのの声とドタドタ走る足音が聞こえ、堺はまた瞼を瞑って「すすすすいません!」と叫ぶ。



 ――最悪だ、と思った。

 女社長に謝罪してご機嫌を取るどころか、その娘とセックスする夢を見て淫らな妄想をパンパンに膨らませ、しかも実際に裸を見てしまった。



(終わった……僕は……怒り狂った女社長に抹殺される……)



 堺の頭の中に、何故か女王様のボンテージ衣装のしのに赤のピンヒールで頭を踏みつけられ鞭打たれる映像が浮かぶ。



(――ああ……こんなお馬鹿で不甲斐ない僕は何をされても文句は言えない……

 僕をいびるなら……君の気が済むまでやっていいから……殴るなり鞭でパシンパシンするなり……踏みつけるなり……なんでもいいから……)




「……でも……あんまり痛いのはちょっと……う……でも……悪いのは僕です……ごめんなさいごめんなさいごめ」

「何をブツブツ言ってるんですか」

「ひいっ!」



 背後から肩を叩かれて、堺はまたしても飛び退いた。




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