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第7章 企み

「あ、さっき聞いたんだけど、旦那様ってご旅行に行ってるんだって？」


「え？」


「国王様と別邸に行ってるらしいよ。知ってた？」


「…いや…初めて知った…」


「ってかさ、最近俺らに旦那様の情報回って来ないと思わないか？」


「……………」


来客用の高級菓子を、旨そうに頬張るノトスは、顔と人柄が良いせいか情報を仕入れやすい。


周囲を見渡し、誰も居ない事を確認すると、身を寄せて耳打ちして来た。