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彼の秘密
第9章 テスト対策
「おじゃましまーす。」

目の前で靴を脱ぐ雫の髪からシャンプーの香りが漂ってくる。
自分の肩までしかない小柄な体を見て
「お前ちっせえな」

その言葉に雫の肩はぴくっと震える。
「うっさいなあー、澄がでかいだけじゃん!」

「顔も童顔だし、中学生でもバレないんじゃね?」

「はぁ?これから大きくなるし、澄越してみせるから」

「やれるもんならな」
と頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜた
少し怒って、肩を震わしてるのが可愛らしい
「て、てか勉強するんでしょ」

「いや、なわけねえじゃん。遊ぼうぜ。」

雫は怒った顔を崩し呆れたみたいで溜め息を着いた。

「テストは今週の土曜なのに?」

「まぁまぁ、息抜きくらいしかしないから」

「はぁ、少しだけだからね、そしたら勉強するから」

「だろ?」
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