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彼の秘密
第9章 テスト対策
「そうだね」
浅く息を吸って吐いた。
「なら、俺とあいつをかけての一回きりの勝負、賭けをしませんか?」

「内容は・・・聞かなくてもわかるけど。
俺が勝ったら・・・その時に言うよ。」

「俺が勝ったら」

「言わなくていいよ君が勝つことなんてないから。」
いちいち癇に障る。
女子はどうしてこんな奴が好きなんだか。
「それはお互いさまでしょう、あいつの気持ち次第なんだから」

「で、勝負はいつなの?」

「それは俺があいつと賭けをしたので、それに勝てば俺が専攻です。
どんな手を使ってもいいですよ。
妨害をするでも力づくで奪っても・・・ただ雫がそれを嫌いなことはわかってると思いますが。」

「また勝手に話を進めてくれたね。俺が約束済なの知ってたんでしょ。」

「知ってましたよ。あいつから聞いてそれのおかげで思いつきました。
これで俺の話は終わりですが最後に一つ、告白は一回限りでお願いします。
それでは時間を割いてすみませんでした。」
頭を深く下げ、そこだけは先輩と後輩の立場を気づいた。
礼儀として

背を翻し、ドアに向かった。
もう逃げない。
立ち向かう  
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