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彼の秘密
第10章 テスト後
そこから楽しい時間はあっというまに過ぎていった
気づけば日は落ちていって、花火が上がっていた
「もう、そんな時間だったんだな」

「そうみたいだね、あー楽しかった!」

「そうだな、久々にバカやったわ。」

「あ、ちょっと手洗い行ってくる」

「おう、じゃぁ・・・時計台のところで待ってる」

「うん」
小さな背中が小さくなる。

動悸は早くなって今にも飛びでてきそうだ。

告白って言っても何言えばいいんだ。
ただ、好きって言うのか。
どうやって言われてきたっけ・・・って考えてる時点でダメだな

「お待たせ、じゃ帰ろっか」

「うお、早いな・・・なぁ雫!」

「うん?」

「その・・・ちょっと来い」
ぐっと雫の腕を引っ張る。

一目なんか気にする余裕なんてなくてただ、人どおりが少なくなったスペースに連れて行った。
「どうしたの?もうすぐしまっちゃうよ」

「あのさ、驚かないで聞いてくれないか?」

「・・・うん」

「俺さ、そのお前のこと・・・好きだ」

「え?」
ガッと雫を引き寄せて頭と背中を掌で抑えた。
近くに体温を感じた。
心臓がドクドクと脈打って耳に響いて周りの音が聞こえなくなった
「だから好きなんだよ!・・・お前のことが愛おしい、大切にしたい
会長の側じゃなくて俺の側で笑ったり、泣いたり、怒ったり、喜んだり
全ての表情を独り占めしたい、感情を自分が一番側で見たいんだ」

「・・・」

「返事はまだいい
今聞いたら多分お前のこと離してやれそうにないから」

『閉館になります、お残りのお客様は急いで・・・』
雫は顔をあげずに自分の胸のところで呟いた
「と、とにかく一回出ようか」

「・・あぁ」
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