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第12章 憂鬱

｢神室｣

｢はいはい、雫は隙が多いんだから。｣

と俺たち二人が固まってる間に俺を冬樹から離して、神室は俺を背で庇いながら冬樹のと向き合った。
｢ごめんね、君。この子を好きなのはいいんだけど勝手に手を出されると困るんだよね。｣

｢もしかして｣

｢そ、そのもしかしては・・・俺だからさ？｣
と俺の肩を抱いて頬にキスをした。

｢わかった？これからは友達としてよろしくしてね？｣
と神室はいって俺の腕を引いてその場から離れた。
後ろを見ると冬樹は切ない面持で笑ってた。

そして口パクでごめんって言っていた気がした