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彼の秘密
第14章 決意
理科室に向う途中、澄を横目に見ながら引き止めた
「ちょっと、とお
酷いんじゃない?」

「・・・わかってるよ、けどなんて話せばいいかわかんねえんだよ。」

「そんなの普通にすればいいじゃん、さっきの態度は嫌われたって思うよ?」

「それはあいつだって」

「だーかーら、そこは喧嘩でもして仲直りしなさいってこと」

喧嘩・・・あいつと喧嘩なんてしたことない
「喧嘩したことないからって一生しちゃいけないわけじゃないでしょ?
むしろ一回はしとかないとこれからがもっと来まづくなる。
てか今でも十分だと思うけど?」

「・・・それもそうか、そうだな」

「もう答えはわかってるんでしょ?」
さらりと神室はそういったあと俺の目を見て切なく笑った。

俺は一つため息をついた。
あきれじゃないばれてることにこいつの目の鋭さを感じたからだ
「お前嫌なとこつくな、そうだよ俺は彼奴に何て勝てないってわかってる
だからかね、あいつと顔合わせると余計ムカついちゃって、悲しいし、むなしいし何を言えばいいかわからないんだよなぁ」

「多分それはしずも同じだよ、似てるんだもん2人って」

「そんなこと初めて言われたぞ」

「そう?結構似てるよ。くよくよしてるところとか正直なところとか、基本嘘付かないでしょ?
青春してるところとか!」

「・・・お前は考えがじじいだな」

「え、著酷くない?励ましてるのにー」

「わかってるよ、ありがと・・・ちょっと勇気出た。かも
けどな、今回だけは俺から言うつもりはないんだ。
彼奴に言わせたい」

「澄も十分Sだと思うよ」

「そうか?」

「そうそう、そういえばとおってホモじゃないでしょ?」

「それはそうだな、普通に女子も好きだぞ」

「だよねーじゃないと俺に惚れてるはずだし?」

「ない、絶対ない。ありえない」

「えー、ルート的にはありだと思うけどな。」

「恐ろしいことを考えるなよ」

「えーでも中にはそういう妄想をする人もいるかもよ?」
となぜか不敵に微笑む彼に寒気を覚えたのは気のせいだと信じたい
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