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彼の秘密
第3章 それぞれの
四時間目が終わり、先輩の言う通りに屋上に向かった。

てか、屋上って勝手に入っちゃいけない場所じゃ・・
でも来いって言われたしなぁ
雫は回りに人が居ないことを確かめそっと扉を開けた。

だが、先輩の姿はそこには無かった。
まだ来てないのか・・・
「まぁ授業終わったばっかだし待っとこ」

屋上は太陽の光を集めたコンクリートは少し汚いが、あたたかそうだったので地面に寝転がった。

これ気持ちいい。寝れそう

少しうとうとしてると
「雫?」
と、先輩が顔をのぞかせた

「うわぁ!先輩」
雫はいきなり顔を覗かせた先輩に驚き跳ね起きた。

「そんなビックリしなくても」

「あっごめんなさい、・・・あの、俺何か悪いことしましたか?」

「うん?いやしてないけど。それよりお弁当食べよ?」
と、先輩は持ってきたらしい鞄から青い風呂敷で包まれたお弁当を取り出した

「へっ?・・・いやいやいやまさかそれだけで俺を呼んだんですか?」

「駄目?」
と、首を傾げる先輩に胸が跳ねる

「だっ、駄目じゃないですよ?でもなんで俺」

「君だからだよ」
そういってふっと笑った笑みはすごくやわらかくて更に胸が痛くなる
「えっ!?」

「友達としてね?・・・どうした?顔赤いけど」

「ふぇ?!!!・・・あぁ!!今日暑いからなぁ~アハハハ」
今は4月、涼しい筈なのに俺は暑い。

心臓がばくばくして痛い・・・どうしたんだろう。
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