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彼の秘密
第3章 それぞれの
購買に行くと言ったらその時間が勿体ないと言われ、しふしぶ先輩のを分けてもらうことに

因みに、あーん状態でもらうため凄い恥ずかしい

唐揚げを食べた瞬間驚いた。
「ん、この唐揚げ旨いですね。」
肉汁もあるし、やわらかいし味付けも上手い。

「そう?自分で作ってるからわかんないけど」

「自分で作ってるんですか全部?
俺、簡単な奴しか作れないです。」

「まぁ、大体がそうでしょ。
なんなら、毎日作ってあげても良いよ?」

「えっ!本当ですか!」
と、先輩が卵焼きを口に持ってきてくれた
口を開けて食べようとしたら。
ひゅっと卵焼きが離れた。

「ぁ...っ」
先輩を見ると口許が三日月を作っている。
「もちろん、一緒に食べてくれるならだけど。」

「え?」

「食べないっていうなら、この卵焼きあげない。けど、食べるっていうならこれと唐揚げも、もう一個あげる。」
と、いう先輩はにこやかに笑ってて、箸に挟まれる卵焼きはつやつやで甘そうで、唐揚げ・・・
こういうのもあれだが俺は唐揚げが一番好きで、毎日でも食べれるほどだ。
・・・笑いたきゃ笑え!!

「・・・・一緒に食べさせてください。」
と、観念した。

だって、唐揚げ食べたいし先輩が嬉しそうだし。

ちらっと先輩を見ると

「ありがと、はい卵焼き、」
と、あの爽やかな笑顔でなく。
ふにゃっと笑っていた。

それを見たら顔がカァと暑くなった。
胸の辺りがどくんどくんと大きく高鳴る。

それはずるい、

「先輩」

「ん?」

「ずるいです。」
思わず、口から出た。

もちろん先輩は頭にはてなを浮かべてたけど。

自分にだってわからない
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