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彼の秘密
第14章 決意
俺の胸ぐらをつかむ彼の目は自分を睨みつけてた。
そこまで俺と身長差がないのに、自分よりかも一回りも大きいように感じた。
「だいたい、澄は初めからあんたに好意を抱いていたのは明白だし。
それに気が付いてなかったのはあんただろ。
それでいざあいつが勇気出して告白したらこの様。
今一番辛いのは誰?わかってんでしょ?あんたなら」

「わかってるけど、俺だって!わけわかんないんだよ!!
いきなり親友だって思ってた人に告白された俺の気持もわかんないだろ!!
澄には悪いって思ってるよ、けどやっぱり面と向かっていられるほど俺は強くない」

「俺は、家族の縁も切るつもりで告白したんだよ。
そりゃぁ怖かった。けど抑えることなんてできなかった!
他のものになるくらいなら俺は離れるつもりで言った。
澄だってそんな気持ちでいたんじゃねぇの?
それなのに逃げられたら、たまったもんじゃねぇんだよ。
ちゃんと返事はしてやれよ。
それが告白された側の責任だろ?!
それに、強さがないっていうなら誰かに頼ったっていいんじゃねの?
そこまで俺たちはアンタの友人にはなれてないのかよ。」
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