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彼の秘密
第14章 決意
非常階段で待ってると澄がやってきた。

「話ってなに?」
ドアにもたれかかりながら目を見ずにうつむき気味に聞かれた
「あ、あの・・・前の告白の件で」

「ダメなんだろ」
まさか彼から先に言われるとは思わなかった
「・・・うん」

「即答か・・・なんで?」

「俺が先輩を好きだから」

「其れだけ?」

「あ・・・うん」

澄が怖かった、彼は冷たい視線を浴びせながら近づいてきて腕を掴んで壁との間に挟む
「いや、わかってんだけどさ俺、やっぱお前のことが代わらなく好き
どうしようもないくらいにさ
なんで俺じゃなくてあいつなの?
ずっと側にいたのは俺なのに、あいつは此処に来てからあったのに
顔?頭?性格?あの気持ち悪い笑顔?
全部表面じゃん、性格なんか、内面なんか見せない彼奴なんかより俺の方がよっぽどお前のことを愛せるよ、なんならお前の願いかなえるよ」

「ごめん、俺は澄をそんな目でみれない。友達は、友達なんだ
俺にいくら尽くそうが無理なんだよ」
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