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彼の秘密
第14章 決意
「そうか・・・はーぁ似たもの同士惹かれあうのかね」
ぱっと俺から離れて苦笑いで言った
「えっ?」

「お前昔から情とかはあるのに人間関係には無関心というかそこまでこだわりがないし、あんがい冷たいんだよな。
その点あいつもそうだし・・・違うところは違うけど。お前のほうがずっと可愛げがあるし暖かいし、口悪くないし鋭くもない。
この際だから言うけど、会長はお前に溺れてるから。
あー萎えるくらいにお熱いんだから」

「え、それってつまり」

「これ以上はムカつくから言わない・・・俺のことはもういいからお前は会長に言ってこい
喧嘩したら慰めてやるしなんならぶん殴ってやるから」
さっさと行けとでも言うように手を払うジェスチャーをした

どこまでも優しい彼に俺は涙が溢れそうになったけど、そこはグッと押さえて笑顔を作った
「ありがとう、これからもよろしくおねがいね」

「いいからさっさと行けよ。
帰られるぞ」

「うん!」
皆に支えられながら人間は生きる

それを今、やっと理解ができた
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