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彼の秘密
第15章 告白
ばたんと閉まる非常階段のドアを見る。

「友達以上にはなれない・・・か」
手すりによっかかりながら目をつむる

わかってたんだ、本当は初めから会長を見る目と自分を見る目の違いに
けど、もしかしたら変わるかもなんて思った

結果はやっぱり無理だったけど

「はっこれじゃピエロじゃん」

「本当だよ~」

「神室どっから湧いて出た」

「ドアから」
にっこりとわらうこいつの顔にイラッとする

「ねぇ。シズじゃなきゃいけなかった理由て何?」

「しらねぇよ俺だって」

「そうだね恋ってわかんないよね」

「何が言いたいんだ?」

「んー?人を好きになるも嫌いになるも人それぞれで自分自身でさえ理解できなところにそれは芽生える。芽生えたら簡単には変えられない。
だから、まだ納得はしてないんじゃないかなって」

「うるせーなぁ。ちゃんとけじめはけじめだ納得なんか出来るわけねぇよ、けどしなきゃ前に進めねぇだろうが。
それとも何か?お前は俺を惨めにさせたいのか。これ以上食いついて好きな奴にみっともない姿を見せろと?」
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