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彼の秘密
第15章 告白
「そうはいってないよ、てか十分かっこいいよ。とおは、わざわざ負ける気で勝負に挑むなんてさ
挑んだ時からわかってたんでしょ?」
それをいわれて顔が赤くなる

「負ける気でいったわけじゃねぇけどな、負けるのは目に見えていたな」

「それなのに自分の気持ちを伝えた。それだけで十分じゃない?
もう頑張ったんだからそんなに気を張らなくていいんだって」

あーあ、なんでこいつにはばれちゃうのかね
「うる・・・せぇなぁ、だから人の目がないうちにっておもった・・のによ」
次々と溢れてくる涙が制服に染みを作っていく
そんな澄を優しく神室が包む
それと共にもう終わりにする、引きずらないようにたくさん涙をながした

「なぁ、お前って俺のこと好きなの?」

「えー何急に。好きだけどそんなのじゃないよー。恋愛じゃなくて友だちが好き
俺さ、人にはぐとかするのが好きなんだー。
親の影響かなあとお節介すき」

「ほんとだよ」

このどこか気の抜けた声の友人はいつも側にいて安心する

俺もあいつにそんな友人でいれたらいい

それでいいんだ
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