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彼の秘密
第15章 告白
「あ、ありがとうございます」
そうだちょっとここで休ませていただこう、それからまた

ここが先輩と行こうとしてた場所。前に約束したんだっけな・・・
・・・もう出来ないかもだけど

そうだ俺が悪いんだし、先輩も俺に呆れて嘘をついたんだきっとそう
人を傷つけ多分俺も傷つけられなきゃいけないそれが今日なだけだ、だから涙なんて
「あ、やだなまだ濡れてたんだ」

他の客に気づかれないようにうつむいて顔を隠した
そこに暖かいコーヒーがやってきた
「お客様、お待たせいたしました。本日のように急な雨が来たときは今日のように雨宿りとしてご利用ください。
それに人を待つときにも最適な場所でございます。」

「・・・ぇ」
その声に耳を疑った。まさかそんなことってあるの
聞き間違いじゃないよね
だって今一番会いたい人、さんざん探していなかった人なのにこんな
違ってたらどうしようという不安がある。けど確認せずにはいられなかった
「・・・うそ」

そこには腰エプロンをしてお盆を片手に立っている先輩だった。

「先輩、なんで嘘なんか」
口を突いて出たのはそれだった

「すみませんあと少しで20時だから、待っててもらえますか?
それでは失礼いたします」
と小さなチョコレートケーキを付けていってくれた。
それを食べながら時間を待った

でも、会えてよかった。
それが何よりも嬉しかった
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