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彼の秘密
第17章 部活
俺は心の中でため息をついて、手を上げる
「休みすぎが理由ですか?」

「そうだよ、わかってんじゃん。
僕はみんな文化祭に出たくないのかなぁって思っ てるんだけど、どうなの?」
変わらず乾いた笑顔に喉から水分がなくなっていくのを感じらながら
「出たいです」をだす

「だよね、ならさぁ部活には出なよ?」

「はい」
小さい体だというのに、そこから醸し出す威圧感にたじろぐばかりだ。
そこでやっと彼は笑顔をやめ話を再開した。
「本当さサボり魔が多くて困るよ。じゃあちゃんとした説明をするね、三年生はとにかく赤点を取らないこと。二年生はそれと共に部内オーディションで上位を狙うこと。じゃないと演奏時間が短くなるから。
で、一年生は部活を休まないこと。
テスト、部活でも真面目に活動すること
オーディションはまぁそこそこだろうから、しない。時間もったいないから
その代わり普段の演奏を見て僕等が決める
わかった?もちろん次の定期テスト赤点、もしくはぎりぎりでも落とすから。」

まるで弾丸のように並べられた言葉にはまだ一年を許す欠片もなく厳しい言葉が放たれる

「じゃあ今日は解散。お疲れ様」
冷たく一瞥して彼は鞄を担いで出ていった
そんな場を和らげようと空気に合わない明るさで部長が前にでる
「ま、まぁあいつはお前らにも頑張ってほしいってことをあんな風に言っちまっただけだから、あんま落ち込むな、な?
俺等一年にも期待してるから、楽しい文化祭をめざそうぜ!・・・というわけで鍵閉めるから帰りの支度しろー」
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