パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第19章 テスト準備期間が来ました

以前、先輩の家に行った時にスープを作ったが、あれから少しは料理をするようになった。

とは、言っても母の手伝いをする程度なので簡単なものしかまだ作れないけど、それでも美花の世話で忙しい母の手伝いをすることで少し助かってると言われた時は、嬉しかった。

とは言ってもやはり朝というのもあって凝ったものは作れず、トーストに目玉焼きとソーセージそれに簡単なサラダボールですませた。

「出来ました、と言ってもこんなんですけど」

「ううん、ありがとう。」
両手を合わせ頂きますをして、食事を口に運ぶ

ふと、渡 暁の頭に昔の記憶が浮かんだ
昔もこんな風に作って貰っていた、食卓に並ぶ数々の料理は幼かった自分には多くよく残していた、それは贅沢なことだったがこんな嬉しい気持ちにならなかったどこか窮屈で、人がいるのに一人で済ませるような食卓で、美味しいとは言えないそんな感じだった

「美味しいね」
そんな昔の事を思い出したからだろうか、自然にそんな言葉が口から出ていた

「えっ、あっ、嬉しいですね。言って貰えるって」
雫は少し戸惑ったあと、咲いたような笑顔を見せてくれた

今、幸せだと本当に思う
雫は自分が釣り合ってないと思っている、そうじゃない。
自分の方が雫に合っていない

日だまりのような温かさが、自分を包んでくれる

風が吹けば消えてしまう、幸せをけして離したくない

何をしても