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彼の秘密
第21章 夏休み
それから俺達は皆のところに戻り、ボーリングをして過ごした
終始、佳奈江さんと神室が何やら話してた。
学校ではあまり一緒にいるのを見ないので、意外な発見をした気分だった

澄は冬樹を何回か小突いたりしてたけど、その空気は以前のぴりっとしたのは無く二人も仲直りはできたみたいだった。
けど、澄は俺に寄りかかってきたり頭に手を置いたりといつも以上に多いスキンシップに少し戸惑った
けど、
そんな感じで家に帰ったのは18:00頃で、体はくたくた
今日はこのまま夕飯を食べて、寝よう
「ただいまぁー」

「あっ、雫!聞いてよー」
洗い物をしていた母が手を止めて、タオルで手を拭きながら近寄ってきた、その顔は何んだか嬉しそう

「何?良いことでもあった?」

「それがねー、これ!見てみて」
テーブルの上に置いてあった緑のショルダーバッグから取り出したのは駅近のデパートの封筒

そこからひらりと一枚の紙が目の前に突きつけられた
それには
「二泊三日の石川県旅行宿泊券?」
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