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彼の秘密
第21章 夏休み
「おーい!こっちこっち」
人でごった返す中、背の高い神室が手を振るのが見えた、近づくにつれて雅とはぐれないように腕に抱きついている真姫が隣に見えた。
皆いつもどおりだった、それがすごく安心する

「ごめん遅くなった」

「やっと来た!もういつ来るかわかんないからこんなに買ったんだぞ」
と、その手には綿菓子や、ヨウヨウ、リンゴ飴に焼き鳥と一人では持ちきれなさそうな量を抱える澄が神室の後ろにいた。
「ちょ、満喫しすぎでしょ。少し持つから」
悪い悪いと、悪びれもなく笑う友達、そういえば澄はこういう盛り上がるものが大好きだった
自分に荷物を半分分けて、やっと片手が開いた彼が今度は袋を取り出した。
その中には、焼き鳥が数本入っていた。
「いやぁ、久しぶりに楽しいな。」

「流石馬鹿だね。見た目だけでも馬鹿に見えるのに行動にまで現れていたら、どうしようもないね」
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