この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
彼の秘密
第21章 夏休み
花火が終わり、帰る人で少し空いてきた会場
「戻ってこないね」

「帰る?」
結局、戻ってこない会長と雫と、雅と真姫そして取り残された形となった俺と神室
先程から、全員にメッセージを送っているのだが返信は全くない
「いや、帰らない」

「みー君とまー君は帰るって、だろうとは思ったけど」

「俺が誘った意味考えろよ」
団体行動が似つかわしくない二人だけど、せめてこういう日くらいは我慢してほしいと頭を抱えつつ、雫からの返信を待つ
流石にあいつが黙って帰るということはしないとは思うけど、隣にいるあいつがやりかねない

ずっと手に持ったままのスマホは鳴らない。

「何処でなにしてんだろうね」

「俺の知ったことじゃない、てか塩のついた手で触るな、撫でるな!」

「…俺はそろそろ新しい人、見つけても良いと思うし。雫のお守は会長さんの役目でしょ?
それなのにまだ恋心を忘れられない乙女みたいで、見てて苦しい」
いきなり脈絡の無いことを言い出してどうしたんだ?
「そんなんじゃねぇよ、友達を心配しちゃ悪いか」

「悪くはないけど、なんとなく二人からはもう離れたほうが良い気がして」

「なんでだよ、別に二人の仲を引き裂こうとか考えてねぇよ俺」

「二人が、とおに悪影響だからだ。ごめんこれは直感だけど、もう俺達とも」

「ごめん、遅くなった。」

「お前遅い、携帯に何度も連絡したのによ」
さっと雫の姿が見えなくなった、会長が庇っていた

背中に隠された雫がやけに遠くに感じてしまった
そして、見える握られた腕
手を普通に握れるのと、握れない奴の差を目の当たりにされて、整理はつけた筈なのに僅かに気持ちをかき回される

「先輩、そうやって甘やかすのは良くないですよ」

「別に甘やかしていない、君たちにお詫びの品を出そうとしたんだけどいらないかな
彼を振り回したのは俺だからね、責めるなら俺をだね」
目の前にちらつかせたのはりんご飴
/284ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ