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彼の秘密
第22章 二期
資料室に来ると、先生はパイプ椅子を引いて座ったので自分も向かいあって腰を降ろす
本当は吸ってはいけない煙草を口に咥えたまま喋りだした
「あいつ元気にやってるか?」
あいつとは誰のことだろうかと顔に出ていたらしい、すぐにつけ足しをされた
「渡 暁だよ」
「あいつ去年の俺の生徒だったんだ。最近は数学でしか顔をあまり会わせないが
あの頃から、手のかからない生徒だったんだよ」
「やっぱり」
「だから心配なんだ、教師ってのは1人で30近い生徒を見なきゃいけない。
誰も彼もを平等に同じ濃さに接することはできない、特に手のかかる奴がいたらそっちに目がいくんだ
だから、あいつみたいな生徒にはどうしても関わりが薄くなる」
「…」
煙草を燻らせながら懐かしむように遠くを見つめていた
「一年で会長に選ばれて、周りからちやほやされて、頼られて…あいつは誰も頼れる奴が居なかった,いや、氷室がいたか
でも俺達教師には決して頼らなかった、弱音を聞いたことがないんだよ
だから、お前には感謝してる。」
視線がこちらに向かいどきっとした、何だか色っぽいというか大人を感じたのだ
「えっ?」
「よく、笑うようになったよ。あいつ前は薄笑いだったんだよ、本当のあいつは見れてなかったかもな…本当に手の掛からない良い生徒だった」
「これからも仲良くしてやれよ」
「はい」
「あぁ、あとバレないようにしろよ?」
「えっ?」
「付き合ってるんだろ?お前ら」
「なっ!て、いにいあ、いやその…」
あぁ!もう、こんなの肯定してる。いやそうなんだけど秘密にしてって言われているし
「安心しろよ、他には言ってないし否定するつもりもない。というか隠してるのかってくらいバレバレだ」
本当は吸ってはいけない煙草を口に咥えたまま喋りだした
「あいつ元気にやってるか?」
あいつとは誰のことだろうかと顔に出ていたらしい、すぐにつけ足しをされた
「渡 暁だよ」
「あいつ去年の俺の生徒だったんだ。最近は数学でしか顔をあまり会わせないが
あの頃から、手のかからない生徒だったんだよ」
「やっぱり」
「だから心配なんだ、教師ってのは1人で30近い生徒を見なきゃいけない。
誰も彼もを平等に同じ濃さに接することはできない、特に手のかかる奴がいたらそっちに目がいくんだ
だから、あいつみたいな生徒にはどうしても関わりが薄くなる」
「…」
煙草を燻らせながら懐かしむように遠くを見つめていた
「一年で会長に選ばれて、周りからちやほやされて、頼られて…あいつは誰も頼れる奴が居なかった,いや、氷室がいたか
でも俺達教師には決して頼らなかった、弱音を聞いたことがないんだよ
だから、お前には感謝してる。」
視線がこちらに向かいどきっとした、何だか色っぽいというか大人を感じたのだ
「えっ?」
「よく、笑うようになったよ。あいつ前は薄笑いだったんだよ、本当のあいつは見れてなかったかもな…本当に手の掛からない良い生徒だった」
「これからも仲良くしてやれよ」
「はい」
「あぁ、あとバレないようにしろよ?」
「えっ?」
「付き合ってるんだろ?お前ら」
「なっ!て、いにいあ、いやその…」
あぁ!もう、こんなの肯定してる。いやそうなんだけど秘密にしてって言われているし
「安心しろよ、他には言ってないし否定するつもりもない。というか隠してるのかってくらいバレバレだ」