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彼の秘密
第5章 日常
少し時間はもどり
関口が、非常階段口を出てからずるっとその場に座り込む。
あいつと出会ったのは、小学生だった。
自分は、親の都合で転校することになった。
俺達のところは正直、治安が良くない。
いじめは勿論、中学生や高校生では煙草や酒をのんでる所を目撃されたりがしょっちゅうあるところだ。
そんなところに転校になった俺も勿論苛めを受けた。
毎日、パシリにされたり給食はわざと溢されたりプールには足を引っ張られて溺れたりもした。
そんなことが起こる学校に、行きたい気持ちも起きる訳もなく学校に行くのをやめたかった。
でも、できなかった。
親も自分と同じだったのは知ってたから。
毎日、父は渋い顔をして帰ってきた。
母は、時々涙を流しているのも知っていたから。
だから、いつも震える足を叩いて学校に通った。
そんなある日、雫が転校してきた。
俺はこのとき(これで俺も虐めから解放される)
と、喜んだのもつかの間だった。
関口が、非常階段口を出てからずるっとその場に座り込む。
あいつと出会ったのは、小学生だった。
自分は、親の都合で転校することになった。
俺達のところは正直、治安が良くない。
いじめは勿論、中学生や高校生では煙草や酒をのんでる所を目撃されたりがしょっちゅうあるところだ。
そんなところに転校になった俺も勿論苛めを受けた。
毎日、パシリにされたり給食はわざと溢されたりプールには足を引っ張られて溺れたりもした。
そんなことが起こる学校に、行きたい気持ちも起きる訳もなく学校に行くのをやめたかった。
でも、できなかった。
親も自分と同じだったのは知ってたから。
毎日、父は渋い顔をして帰ってきた。
母は、時々涙を流しているのも知っていたから。
だから、いつも震える足を叩いて学校に通った。
そんなある日、雫が転校してきた。
俺はこのとき(これで俺も虐めから解放される)
と、喜んだのもつかの間だった。