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彼の秘密
第5章 日常
俺の後ろでもぞっと動いた雫は、ゆらりと立ち上がり口を開いた。
「三ノ輪先生、この子達が俺を苛める張本人です。
しっかりとした、証拠ですよね?」

「いや、先生これはぷろ」

「何を馬鹿なことを言ってる!いいからそこの三人はこの場を動くな!
暁君は保健室に河辺君は教室に戻りなさい。」
と、怒った姿を見なかった先生が怒ったことにおれらはたじろいだ。

「岸辺先生も何を突っ立ってるんです!?
この状況を見てまだわからないんですか?
まだ、自分の保身を考えてるんですか!!」

「いや、だがこの子の親は」

「親が親がと何をほざいて、あんたは生徒の命より自分の安全が第一なんですね?
随分とご立派だな!ここの教員は全員先生の資格なんてない。」

と、先生も捲し立てられて放心状態だった。

そんな状況を見ながら、俺と雫は教室を出た。
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