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彼の秘密
第6章 球技大会
何とか、涼しいところで体を休めたけど。
体のだるさは抜けなかった。
寧ろ、先ほどよりもいや、下手をすると朝よりも酷くなってる気がした。

それでも何とか皆には、いろんな言い訳で誤魔化してばれないようにした。

お昼は、食欲もなかったし先輩は委員会の仕事があったので俺は教室で寝ることにした。
ただ、皆は昼食をとるからお弁当のにおいがこの時は辛かった。

そうやって何とか乗り越えた昼休みが終わり、試合が来た。

対戦相手は予想通りの1-A のa、つまり雅がいるチームだ。

「やっぱ、あっちか。雫頑張ろうな。」

「・・・はぁ、はぁ」

「雫?」

「ん・・・あ、あぁ頑張ろう。」
なんだか、地面が回るし息も上がってきたな。
頑張れ、これが終われば後はもういいから。この試合だけは・・・

「雫?お前本当に大丈夫か?」

「うん、平気だから・・行こう。」
コートに踏み出そうとした時、世界が反転した気がした。

「・・・く!・・・!?!!」

遠くで音が聞こえる。

眠いなぁ・・・
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