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彼の秘密
第9章 テスト対策
日曜日、俺は駅でリュックを背負いながら待っていた。

それにしても、暑い。

まだ5月末だというのに額には汗が浮かんでいた。

今年の夏は大変そうだと、何でもないことを考えていると何だか周りが騒ぎ始めた。
周りを見ると、あるところに女子の塊が出来ていた。
・・・・芸能人?モデル?と思っていると塊から出てきた人がこちらに向かってきた。

「あっ・・・・先輩だ」
外でもあんなに囲まれるのか、イケメンて大変だ

「お待たせ、それにしても早いねぇ。俺これでも10分前には来たんだけど。」

「いや、先輩を待たせるとか失礼だと思ったので」

「気にしなくて良いのに・・・早く行こうか」
と、後ろの女子の方々をちらっと見て困ったように笑った。
「大変ですね」

俺はその表情にモヤッとした。
先輩にじゃない彼を見る彼女らに。
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