この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼の秘密
第9章 テスト対策
・・・落ち着かない
一人だけ動かないのにはやっぱり無理。
「というわけで、先輩手伝います。」
先輩は、困ったように笑って後ろの戸棚を指差す。
「どいうわけかはわからないけど。じゃあ、器用意してくれる?」
「はい、」
手伝うとはいっても、することがほとんどなくてかえって邪魔だったかもしれない。
けど、何かでもしたかったから仕方ない。
というか、腰に巻き付けた黒いエプロン姿にため息が出た
「先輩って何来ても似合いますね、うらやましい」
「そう?」
眉一つ動かさない反応は普段から言われ慣れているからだろう。
テーブルに並んだ親子丼はキラキラと卵が光っていて、ほかほかと上がる湯気に乗っかっただしの臭いが食欲をそそり、思わず喉がなる
「いただきます」
「どう、おいしい?」
「ふもちろんです!」
「良かった」
「なんで、こんなに万能なんですか?羨ましいですよ」
「万能な人間なんていないよ。どっかはぬけてるんだ。人から見えない部分とかね」
「先輩の抜けてるところってどこですか?」
「教えないよ」
「えー、教えてくださいよ。」
「みっともない部分なんか見せない」
「そこがあるから、良いんじゃないですか!普段とは違う一面が見たいです!」
「・・・・そんなに?」
「そんなにです!」
「じゃあ、勉強終わってからね」
先輩は俺から逃げるようにいつの間にか食べ終えてた器を片しに台所に行ってしまった。
・・・少し寂しいな
でも、なんでこう思うのだろう?
一人だけ動かないのにはやっぱり無理。
「というわけで、先輩手伝います。」
先輩は、困ったように笑って後ろの戸棚を指差す。
「どいうわけかはわからないけど。じゃあ、器用意してくれる?」
「はい、」
手伝うとはいっても、することがほとんどなくてかえって邪魔だったかもしれない。
けど、何かでもしたかったから仕方ない。
というか、腰に巻き付けた黒いエプロン姿にため息が出た
「先輩って何来ても似合いますね、うらやましい」
「そう?」
眉一つ動かさない反応は普段から言われ慣れているからだろう。
テーブルに並んだ親子丼はキラキラと卵が光っていて、ほかほかと上がる湯気に乗っかっただしの臭いが食欲をそそり、思わず喉がなる
「いただきます」
「どう、おいしい?」
「ふもちろんです!」
「良かった」
「なんで、こんなに万能なんですか?羨ましいですよ」
「万能な人間なんていないよ。どっかはぬけてるんだ。人から見えない部分とかね」
「先輩の抜けてるところってどこですか?」
「教えないよ」
「えー、教えてくださいよ。」
「みっともない部分なんか見せない」
「そこがあるから、良いんじゃないですか!普段とは違う一面が見たいです!」
「・・・・そんなに?」
「そんなにです!」
「じゃあ、勉強終わってからね」
先輩は俺から逃げるようにいつの間にか食べ終えてた器を片しに台所に行ってしまった。
・・・少し寂しいな
でも、なんでこう思うのだろう?