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彼の秘密
第9章 テスト対策
取り合えず俺は先輩に言われた通りに、シャワーを浴びることにした。

暖かいお湯が、疲れた体を休ませてくれる。

本当、今日は疲れたけど・・・楽しかったかな
先輩の美味しいご飯も食べれたし。

まぁ、勉強は後半辛かったけど。

明日は復習しよ。

きゅっと蛇口を閉め、体を洗おうとしたときふと気がついた。

タオルがないや・・・先輩のを使うのはどうなんだろ。

そういえば着替えもないし。

うーん、と考えていると
「雫、着替えはここに置いとくね。
下着はコンビニで買ってきたんだけどそれでいい?」

「え!?...あ、ありがとうございます。」
急な、先輩の声に心臓が跳ね上がった。

「うん、あとそこにあるもの全部使って良いからね」
かちゃんとドアが閉まる音が聞こえて先輩の気配が消えた。

・・・先輩って、お母さんみたいだなぁ。
気が利いて、面倒見も良いし。
たまに意地悪で、笑った顔が可愛い。

最近、先輩にどきどきさせられぱなしでもう、心臓が辛いや。

なんかもう・・・好きになるのかな。これ

・・・ふっ、そんなわけないか。先輩男だし

多分いつもと違う環境だから心臓がびっくりしてるだけだ。

自分が男に恋するわけない
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