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彼の秘密
第1章 出会い
「俺、ふわふわしてるって初めて言われました」

「そう?なんか、人懐こくてふわふわしてる、ポメラニアンみたい。」

「俺、猫派なので嬉しくないですけど。」

「そうなの?ふーん可愛いんだけどなぁ」

「だから嬉しくないです、人のことおちょくるの好きですか?」

「うん」
と花が開いたように輝かしい笑顔

「うわー、Sですね」

「あはは・・・何だか君の前では仮面被ってても仕方ないのかな
いやー、実はね女子ってさ苦手というか嫌いなんだよね
よく、常時ハイテンションであんなに毎日俺にまとわりつけるよなってある意味感心。
わかる?」
笑顔がとれ疲れた表情で語る彼に思わず笑えてきた。

「何?可笑しいこと言った?」

「いえ、すごい態度の変わりようだなと。
でも、俺はこっちの先輩の方が取っつきやすそうで好きですよ」

「・・・雫」

「はい?」

「確か雫君だよね?名前。」

「そうですけど、どうかしました?」

「いや、ただの確認。ねぇこれから名前で呼んで良い?」

「えっ・・・はい、お好きにどうぞ?」

なんだか、先輩に気に入られた?

こんな形で打ち解けられたのかわからないが、その後は互いの話をすることが出来た。

とは、言っても先輩はあまり話さず俺だけ情報を与えた感があるけど
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