この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼の秘密
第9章 テスト対策
「用件ってなんですか?」
すっかり冷めてしまったカップを握らながら恐る恐る聞く。
先輩はまだ残っている中身を見ながら、少し考えて
「そうだな、昨日の勉強分も合わせて三つ、俺のお願いを聞くこと。」
「えっ?」
「俺って良い人じゃないから、基本見返り求める主義なんだ。」
「はい」
「だから、昨日の勉強を二回教えたのと。今の覚えていない記憶分で三つ。」
「・・・」
なんだそれ。
俺が答えないままでいると先輩は顔を上げて、真顔で聞いてきた。
「もちろん呑んでくれるよね」
「あの、それって絶対に聞かなくちゃいけないですか」
「まぁ。無理強いはさすがにしないけど。
でもさっき二言はないっていったよね」
「ぐっ・・・こっちもお世話になってますし。しっかりとお詫びはしますから。
なんで用件なんですか?」
「だって面白そうだし」
「却下。絶体ろくな事言わないですよね?てか、先輩かなりSですよね?!」
「うん、雫いじるの面白いから好き」
先輩は子供のようにフワッと笑ってほんとに楽しそうに笑う。
「やっぱ!絶対却下、却下です!!お詫びは絶対するんで勘弁してください。」
「今度、コーヒー飲みにいこうかなって思ってたのに。
雫以外じゃ誘おうとしないんだけど。
まぁそんなに嫌ならやっぱり一人で行こうかな。」
「えっ?」
「それがお願いなんだけどだめ?」
「・・・駄目じゃないです。」
「ありがと」
先輩はぱーと笑って、残ったコーヒーを飲みほした。
対して俺は、自分の頬が熱くなるのを感じていた。
だって。俺だけなんて言われてすごく嬉しくて。
特別だって言われたのと同じだから・・・
俺はカップに口をつけて飲み干したことを思い出し静かに置いた
すっかり冷めてしまったカップを握らながら恐る恐る聞く。
先輩はまだ残っている中身を見ながら、少し考えて
「そうだな、昨日の勉強分も合わせて三つ、俺のお願いを聞くこと。」
「えっ?」
「俺って良い人じゃないから、基本見返り求める主義なんだ。」
「はい」
「だから、昨日の勉強を二回教えたのと。今の覚えていない記憶分で三つ。」
「・・・」
なんだそれ。
俺が答えないままでいると先輩は顔を上げて、真顔で聞いてきた。
「もちろん呑んでくれるよね」
「あの、それって絶対に聞かなくちゃいけないですか」
「まぁ。無理強いはさすがにしないけど。
でもさっき二言はないっていったよね」
「ぐっ・・・こっちもお世話になってますし。しっかりとお詫びはしますから。
なんで用件なんですか?」
「だって面白そうだし」
「却下。絶体ろくな事言わないですよね?てか、先輩かなりSですよね?!」
「うん、雫いじるの面白いから好き」
先輩は子供のようにフワッと笑ってほんとに楽しそうに笑う。
「やっぱ!絶対却下、却下です!!お詫びは絶対するんで勘弁してください。」
「今度、コーヒー飲みにいこうかなって思ってたのに。
雫以外じゃ誘おうとしないんだけど。
まぁそんなに嫌ならやっぱり一人で行こうかな。」
「えっ?」
「それがお願いなんだけどだめ?」
「・・・駄目じゃないです。」
「ありがと」
先輩はぱーと笑って、残ったコーヒーを飲みほした。
対して俺は、自分の頬が熱くなるのを感じていた。
だって。俺だけなんて言われてすごく嬉しくて。
特別だって言われたのと同じだから・・・
俺はカップに口をつけて飲み干したことを思い出し静かに置いた