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彼の秘密
第9章 テスト対策
教室で、歴史の教科書を開き勉強してると澄がやってきた。
その目には、疲労の色が濃く出ている。
「おはよう」

「お、おう」

「どうした?随分疲れてるみたいだけど」

「神室が勉強しねぇ。ゲームゲームうっさいんだけど。」

「・・・ご愁傷さま」
そんな疲れた彼を、何食わぬ顔でやってくる神室が雅と真姫と共にやってきた。
てか、2人ともクラスが違うのに我が物顔で来るところがまた彼ららしい。
ただ、真姫は雅に無理やり連れてこられてる感が半端ないんだけど。
「はよー、どうした。シズ呆れた顔しちゃって。」

「澄に聞いたら?」

「トオはどうした?」

「お前の、集中力のなさに呆れてるんだよ」

「あー、ゲームのこと?だって勉強面倒だし」

「じゃあ何で昨日きたし!もうお前赤点とれ。俺は知らない。」

澄はよろよろしながら席に着いた。
「神室はもうちょっと、まじめに生きなよ」

「シズまで冷たい!?」
そこに当然のようにいる雅と真姫が続けて呆れる
「それは関口が悪い。」
「同感・・・俺は教室いく」
「じゃあ、俺も戻ろっかな。じゃね」

「うん・・・ほら神室も勉強したら?」

「ぶー、皆冷たいなー。」
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