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彼の秘密
第9章 テスト対策
1限目が終わってからも机に突っ伏してる澄のところに向かった。
「澄、大丈夫?」

「だいじょーぶ。」

どうみても大丈夫そうではないのだけど
「昨日、どうしたの」

「・・・」
澄は机に突っ伏したまま大げさにため息を吐いた。

時間は昨日に戻り
家で真面目にテスト対策をし、途中一息入れようとお菓子を物色していたときにチャイムが鳴った

宅急便か?

「はいはい、ちょっと待っててくださいねー」

俺は、ノリ塩ポテチを机に置いて玄関に向かった。
「お待たせしました」
営業スマイルみたいなのを張り付けてドアを開くが人がわかった途端すぐに表情は崩れた。
「はろー。」
そこには、手をひらひらとふる神室が立っていた。

「何しに来たんだよ」
神室は茶色の革のカバンから、教科書を取り出して
「勉強しに来た!」
と明らかに勉強をしに来たようなテンションでない、何かを企んでるのではないかと疑りたくなるような満面の笑みでそう答えた。

「うん、帰れ」

ばたんと俺はドアを閉めた。

「え、とお?閉めないで!!俺勉強しに来たんだってば!」
とドアの向こう側からドアを叩かれる。
早く帰れ
「嘘だろ、絶対うそ。だってお前先日までゲームする。とか言ってたじゃねえか。
てか、今まで俺ん家でゲームしかしてこなかったじゃねぇか」

「しないから、しないよ・・・多分」

「信用ならねぇ」

「・・・じゃ、俺入れてくれるまで叫ぶからね。良い?三秒以内に入れてくれないとまじで叫ぶよ!?ハイ、三、にー」
と叫ぶ以前に絶対ご近所迷惑な音量でドアの向こうから声がする。

「わかった!入れ。」

俺はたまらずドアを開けた。
そこにはほんとに叫ぶ準備、口を大きく開け筒のように手を丸め口に当てる神室が立っていた。

本当にクレームがくるとこだった

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