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彼の秘密
第9章 テスト対策
「で?どんな状況だったわけ?」
とんとんとんと指で机を叩く、苛立ってる時の癖だ

何で、誰に苛立ってるのか言うまでもなく自分だ

もちろん、会長にも多少はムカついているが何の対策もしていないこちらのミスは否めない。
そんな行為は、商品を好きに取ってくださいと言っているようなものだ。
あいつは商品じゃないけどな

「まぁ、今回は先越されちゃったね?」
ぱりぱりとポテチを頬張りながら呆れ顔でこちらを見る。

「あぁ」
まさかという考えがあったんだ。
勉強には流石に誘わないだろうなんて考えが甘い。
普通は誘う

「で、どうする?」

「どうするって今から、あいつん家に乗り込むのか?そもそもあいつの家知らないし。
それにどこでやるのかも知らないだろ。
あー、こんなことならお前に連絡入れてもらえば良かったな」
そう真面目に答えたら神室は目を見開いて口を大きく開けて
「あ、ははは!とおって以外と大胆?
何?もしそうしたら偶然装ってでもするつもりだったの?いがーい
絶対無理無理!嘘だってばれるでしょ。
得意には見えないもん、あっ、はは。あーおかしい」
と、目の前でころげ回る。
それが無性にムカついたので、一発お見舞いした。
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