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タイムリミット365
第8章 少しの変化

どんな輝翔でも、愛していく自信はあるけど、やっぱりいつまでも、強気な輝翔でいて欲しいと願ってしまう。


「うん…俺様なとこも、自意識過剰なとこも好き。」

「クスッ。なんだよ、その悪口みたいな理由は。」

「ふふっ。だって、本当の事だもん。今のままの輝翔が…好き。」

「羽音…。」


瞳を細めて優しく私をみつめた輝翔の腕を強く引っ張った。

突然引っ張られて、バランスを崩した輝翔の体が、ベッドの上に弾んだ。


「おい、羽音!どう…っ!」


どうした?そう言いながら、起き上がろうとした輝翔の体に私は馬乗りになり、唇を塞いだ。

最初は驚いていた輝翔も、次第に深くなるキスに身を任せるように、両腕を伸ばすと、そのまま下から私の体を抱き締めた。

これから先、きっと輝翔はこの行為すら辛くなっていくに違いない。

輝翔が体を動かさなくても、私と体を重ねられるように、私が輝翔を感じさせられるようになりたい。

輝翔が私を求めてくれる間は、私もそれに応えていきたい。

何より私も、輝翔をいつまでも感じていきたいんだから…。


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