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タイムリミット365
第9章 最期の作品
デート。
この言葉だけで胸が踊る。
最近は家にいる事が多くなって、二人でゆっくり出掛ける事もなかったからなぁ。
輝翔と恋人同士みたいな事をするのは、何だかすごく嬉しく思えた。
助手席から輝翔を見る。
眼鏡をかけて、真っ直ぐ前を見る輝翔の横顔は、凛としていて、やっぱり好きだ。
この姿も、もう見れなくなっちゃうのかな…。
目的地への道程。
輝翔の運転する横顔を、忘れないように、目に焼き付けた。
そんな私をチラッと見て、輝翔は恥ずかしそうに、苦笑いしていた。
「そんなに、ジッと見つめるなよ。恥ずかしいだろっ。」
「ごめん。運転してる輝翔の横顔が、かっこいいから、見とれてた。」
「フッ…。何言ってんだか。」
運転しながら、輝翔に軽く流されたけど、本気で言ったのになっ。