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タイムリミット365
第9章 最期の作品
「羽音!契約の更新だ!次の契約期限は無期限だ!365日を過ぎても、一緒にいような!」
キラキラと光る瞳で見つめられるだけでも幸せなのに、輝翔の口から出た契約更新の言葉。
そして、それは私が求めていた永遠の契約。
一番欲しかった約束。
「うん、ずっと一緒だよ!輝翔が別れたいって言っても、もう離れてなんて、あげないから!」
「おっ!それは楽しみだな。」
そう言っておちゃらけながら笑う輝翔に、私はホッとする。
もう大丈夫。
これからは、365日という時間に縛られなくていい。
365日というタイムリミットを気にしなくていい。
そう、貴方との毎日を更新していけばいい。
私にとって、それは本当に嬉しくて幸せな事なんだよ。
「輝翔、ありがとう。これからも、よろしくね。」
「あぁ!この場所で改めて言うよ。これからも、俺の恋人でいてくれ。」
「うん。」
輝翔と出逢ったこの場所で、私達はまた新しくスタートを切ったんだ。
これからの輝翔との道程は、私にとって人生の宝物になっていくのだけど。