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タイムリミット365
第9章 最期の作品

屋上でマッタリと二人の時間を楽しんだ私達はその後、浅沼さんのもとへと戻った。


「おっ!何だ?二人共なんか良い事でもあったか?」


戻って来た私達を見て、浅沼さんがニヤニヤして言った。

その言葉に輝翔がぶっきらぼうに答える。



「は?何言ってんだ?意味わかんねぇーよ。」

「何かさっきよりも、二人の表情が良いから聞いたんだけどな。良い気分転換にでもなったか?」

「まぁ、確かに良い気分転換にはなったな。」


そう言って輝翔が、私の方をチラッと見て微笑んだ。

別に何か浅沼さんに話せないような事があったわけでもないのに、何だか私は照れて俯いてしまう。

そんな私の様子を見て、また浅沼さんが、ニヤッと笑った。


「あらら。はいはい!ご馳走さまです。」

「えっ?違っ!」

「はっ?何勘違いしてんだ?そんなんじゃねーよ!」


慌てて反論する私達を見て、浅沼さんが笑いながら続けた。


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