この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
タイムリミット365
第9章 最期の作品

屋上でマッタリと二人の時間を楽しんだ私達はその後、浅沼さんのもとへと戻った。
「おっ!何だ?二人共なんか良い事でもあったか?」
戻って来た私達を見て、浅沼さんがニヤニヤして言った。
その言葉に輝翔がぶっきらぼうに答える。
「は?何言ってんだ?意味わかんねぇーよ。」
「何かさっきよりも、二人の表情が良いから聞いたんだけどな。良い気分転換にでもなったか?」
「まぁ、確かに良い気分転換にはなったな。」
そう言って輝翔が、私の方をチラッと見て微笑んだ。
別に何か浅沼さんに話せないような事があったわけでもないのに、何だか私は照れて俯いてしまう。
そんな私の様子を見て、また浅沼さんが、ニヤッと笑った。
「あらら。はいはい!ご馳走さまです。」
「えっ?違っ!」
「はっ?何勘違いしてんだ?そんなんじゃねーよ!」
慌てて反論する私達を見て、浅沼さんが笑いながら続けた。

