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タイムリミット365
第3章 365日の時間
落ち着いてじっくり見てみると、すごく大きな家だ。
お金持ちの人達が別荘を買うので有名な別荘地で、これだけ大きな家って、輝翔って何者なの?
やばい仕事とかしてないでしょうね?
あの外見だし…。
何だか私、すごくヤバイ人について来ちゃったんじゃないの?
何だか急に焦ってきた。
でも、今さら焦っても仕方ないし、とりあえず2階の部屋でも、見させてもらおうっと。
そんな感じで、完全に開き直った私は、2階へと続く螺旋階段をゆっくり昇る。
お城にあるような、白くて綺麗な螺旋階段。
歩いているうちに、お姫様にでもなったような気分になってくる。
素敵な階段。
こんな階段見た事もないし、昇った事もないや。
窓には綺麗なステンドグラス。
壁には、お洒落な絵画が飾られている。
天井からは、大きなシャンデリア。
絵本の中に入りこんだような、夢のような世界が広がっていた。